John Coltrane - Live In Japan [CD4枚組]
ジョン・コルトレーンの最初で最後の日本ツアーを捉えたライブ録音。1966年7月11日に東京サンケイホール、22日に新宿厚生年金会館に於いてラジオ放送用に収録された。Disc 1, 2が11日、Disc 3, 4が22日の録音。
[Disc 1] 01. Afro Blue (38:49) / 02. Peace On Earth (26:24)
[Disc 2] 01. Crescent (54:34)
[Disc 3] 01. Peace On Earth (25:04) / 02. Leo (44:51)
[Disc 4] 01. My Favorite Things (57:19)
演奏時間が凄いことになっている。まともにリズムを保っているのはAfro Blueの冒頭の約1分間、My Favorite Thingsの後半の約4分間のみである。CDの収録時間の都合により、LeoとMy Favorite Thingsが実際の演奏順ではなく入れ替わって収録されている。
1973年に本作のDisc 3に該当する音源がLP化され、残りの音源も断続的にLP化された。そして1991年にCD化されたのが本作であり、LP時代に散らばった音源が集約された。
2011年に当時の記者会見とインタビューを追加収録したCD5枚組が「ライヴ・イン・ジャパン【完全版】」(Deluxe Edition) として発売されたが、リマスター音源ではない。Disc 3に該当する音源のみがリマスタリングされ、同年に"Concert In Japan"としてCD1枚組で発売された。なお、2016年に【完全版】が再発されたが、ジャケットが"Concert In Japan"と同じものに差し替えられた。
本作を楽しむにあたっては、長時間の演奏に没入できるかどうかが重要となる。そのためには音質を改善する必要がある。
最初にAfro Blueの冒頭の音量を修正する。具体的には冒頭約1分間の波形を4つのブロックに分割し、個別に音量を調整する。次に全曲にコンプレッサーを掛ける。
以下に、非公式なリマスター音源の制作方法を記載する。「注意事項」のカテゴリーの記事を必ずお読みいただき、私的使用の範囲内でお楽しみいただきたい。
・CDをWAV形式でパソコンに取り込む
・デスクトップに新規フォルダを2つ作成し、それぞれA, Bと名前を付ける
・Aフォルダに全曲のWAVファイルをコピーする
・Audacityを起動する
・AフォルダからAfro Blueをドロップする
～波形を分割する方法～
・プラスの虫眼鏡のボタンで波形を拡大し、青いドットをクリックしてカーソルを表示させる
・編集タブから「クリップの境界」内の「分割」をクリックして波形を分割する
・下記の位置にあるドットを分割する
00:10.248594
00:16.451836
00:44.705374
01:00.671020
～波形の音量を調整する方法～
・各ブロック内の波形をダブルクリックし、エフェクトタブから「増幅」をクリックする
境界線をクリックすると波形が連結されてしまうので避ける。編集タブから「元に戻す」をクリックすると、直前の状態に戻せる。
・画面上部の入力欄に数値を半角で入力し、OKボタンをクリックする
・左側のブロックから順番に下記の数値を適用する（左側から2番目のブロックには何もしない）
-3 / 0 / 2 / 3
・ファイルタブから「書き出し」内の「WAVとして書き出し」をクリックし、ファイル全体をAフォルダに別名保存または上書き保存する
（Part 2へ続く）
Additional explanation:
Fix the volume at the beginning of "Afro Blue".
Start Audacity, drop "Afro Blue" from folder A, then split blue dots at the position below (Edit tab~Clip Boundaries~Split).
00:10.248594
00:16.451836
00:44.705374
01:00.671020
Double-click each part of the waveform from left to right.
Click the Effect tab, click "Amplify" and set the Amplification value below. Check "Allow clipping" and click the OK button.
-3 / 0 / 2 / 3
Click the File tab and click "Export as WAV". Save the entire file to folder A as another name or overwrite.
