1971年発表作品。機械による打ち込みのビートをいち早く導入し、その後の音楽業界に多大な影響を与えた記念碑的作品である。また、バンド名義でありながら実際には大部分をリーダーのスライ・ストーンが単独で制作しており、自宅録音・DTM (Computer Music) の先駆けとも言える。本作で登場するビートの正体は、通称リズムボックスと呼ばれるドラムマシン、具体的には"Maestro Rhythm King MRK-2"の音である。
本作制作時のスライは薬物中毒に陥っており、その影響からか楽器の多重録音が偏執的に繰り返され、結果的にマスターテープの音質が劣化した。モコモコとした音質が本作の独特な魅力を高めているのは間違いないのだが、あまりにも音がこもり過ぎており、雰囲気が過剰に陰鬱になっている。また、ヴォーカル周辺の音域が強調されており、耳に突き刺さるような印象を受ける。
以下に、非公式なリマスター音源の制作方法を記載する。「注意事項」のカテゴリーの記事を必ずお読みいただき、私的使用の範囲内でお楽しみいただきたい。
・2007年以降に発売された、ボーナストラック入りのリマスター盤を購入する
・CDをWAV形式でパソコンに取り込む
・デスクトップに新規フォルダを2つ作成し、それぞれA, Bと名前を付ける
・Aフォルダに全曲のWAVファイルをコピーする
・SoundEngine Freeを起動し、1曲目のファイルを画面中央にドロップする
・音質タブからグラフィックイコライザーをクリックする
・下記の数値を半角で入力する
125Hz 2
250Hz 1
500Hz -1(マイナスです)
1kHz 2
2kHz -4(マイナスです)
4kHz -4(マイナスです)
8kHz 2
16kHz 10
・OKボタンをクリックする
・別名保存ボタンをクリックし、Bフォルダにファイルを保存する
・上記の手順を13曲目まで繰り返す(3曲目は16kHzの数値を4に変更。また、6曲目は無音なので除外。)
14~16曲目:
・音質タブから3バンドイコライザーをクリックする
・下記の数値を半角で入力し、同様の手順でBフォルダにファイルを保存する
14曲目:高域 -1(マイナスです)
15曲目:高域 1
16曲目:高域 -1(マイナスです)
波形が0dBを超えていても、聴覚上の音割れが最小限であれば問題ないものとする。
iTunesで楽曲を管理する場合は、Bフォルダから新規プレイリストにファイルをコピーし、アルバムタイトルの先頭に"[DIY Remaster]"を追加する。
Additional explanation:
・Click "Graphic EQ" from the Quality tab (Track 1~2, 4~5, 7~13)
Track 3: 16kHz 4 / Track 6: exclude because of silence
・Click "3Band EQ" from the Quality tab (Track 14~16)
Track 14: High Band -1 (Minus)
Track 15: High Band 1
Track 16: High Band -1 (Minus)