Jazz (Genre) John Coltrane

John Coltrane - Live In Seattle (Part 1)

2020-04-11

 

John Coltrane featuring Pharoah Sanders - Live In Seattle

 

1965年9月30日、アメリカ・ワシントン州シアトル市のペントハウスに於けるライブ録音。1971年にLPが発売され、1994年には未発表音源を追加したCD2枚組が発売された。2011年にはリマスター盤がCD1枚組のみの形態で発売された。

 

ジョン・コルトレーンのCDは何度も再発が繰り返されており、どれがリマスター盤なのか分かりづらい。見分け方を簡単に紹介する。

インパルス・レコード (Impulse! Records) 在籍時のアルバムは、2007年以降に最新リマスター盤が順次発売されている。アートワークに"ORIGINALS"という表記があれば最新リマスター盤である。合計25枚のアルバムが対象であり、バラ売りされているほか、5枚ずつまとめた合計5個のボックスセットが存在する。発売元はユニバーサル (Universal) 傘下のVerve Music Groupであり、全て輸入盤である。なお、デラックス・エディションはこの限りではない。

"Verve ORIGINALS"としてリマスタリングの対象になるのはLP発売時の収録内容であり、ボーナストラックやボーナスディスクは除外される。

 

本作のCD2枚組のマスターは、発売時期・輸入盤・国内盤にかかわらず全て1994年のものである(2020年現在)。今回はCD2枚組の音源を独自にリマスタリングする。

本作(CD2枚組)は音圧が低く、低音が貧弱である。また、左右のチャンネルに音量差がある。これらはCD1枚組のリマスター盤では改善されている。作業の流れとしては、コンプレッサーを弱めに掛けてから低音を増強し、高音を微調整する。CD1枚組のリマスター盤を参考にし、両方を聴き比べても違和感がないように仕上げる。

 

 

【2020年8月改訂】

以下に、非公式なリマスター音源の制作方法を記載する。「注意事項」のカテゴリーの記事を必ずお読みいただき、私的使用の範囲内でお楽しみいただきたい。

今回は作業量が非常に多いので、スクリプトを実行して効率良くマスタリングする方法を解説する。

 

・CDをWAV形式でパソコンに取り込む

・デスクトップに新規フォルダを2つ作成し、それぞれA, Bと名前を付ける

・Aフォルダに全曲のWAVファイルをコピーする

・デスクトップに新規テキストドキュメント(メモ帳)を作成し、1行目に"[Folder Open]"と入力し、Enterキーを2回押して行間を空け、3行目に"[Folder Save]"と入力する

 

・SoundEngine Freeを起動し、1曲目のファイルを画面中央にドロップする

・音量タブからコンプレッサー(音量圧縮)をクリックし、ライブラリータブからステレオコンプレッサーをクリックする

 

・下記の数値を半角で入力する

スレッショルド -16(マイナスです)

ステレオリンク 0

マキシマイズ 25

・パラメータータブをクリックし、右端のコピーボタンをクリックし、OKボタンはクリックせずに右上の閉じるボタンをクリックする

 

・メモ帳の2行目に文字列を貼り付け、2行目と3行目の文字列を下記の通りに修正する

[Effector]

EffectorName=Compressor

太字の部分を削除し、Compressorに角括弧(カクカッコ)を付ける

[Compressor]

 

・音質タブからブースター(帯域強調)をクリックする

・下記の数値を半角で入力する

BPF 125

0

効果 3

・パラメータータブをクリックし、右端のコピーボタンをクリックし、OKボタンはクリックせずに右上の閉じるボタンをクリックする

 

・メモ帳の"[Folder Save]"の真上にある空白の行に文字列を貼り付ける

・文字列を下記の通りに修正する

[Effector]

EffectorName=Booster

[Booster]

 

・音質タブからマスタリングプロセッサーをクリックする

・下記の数値を半角で入力する

空気感 8

・パラメータータブをクリックし、右端のコピーボタンをクリックし、OKボタンはクリックせずに右上の閉じるボタンをクリックする

 

・メモ帳の"[Folder Save]"の真上にある空白の行に文字列を貼り付ける

・文字列を下記の通りに修正する

[Effector]

EffectorName=Mastering Processor

[Mastering Processor]

 

・音質タブからグラフィックイコライザーをクリックする

・下記の数値を半角で入力する

62Hz 1

125Hz 1

4kHz -1(マイナスです)

16kHz -1(マイナスです)

・パラメータータブをクリックし、右端のコピーボタンをクリックし、OKボタンはクリックせずに右上の閉じるボタンをクリックする

 

・メモ帳の"[Folder Save]"の真上にある空白の行に文字列を貼り付ける

・文字列を下記の通りに修正する

[Effector]

EffectorName=Graphic EQ

[Graphic EQ]

 

・SoundEngine Freeの黄緑色のタイムカウンターの真上にあるスクリプトタブをクリックする

・メモ帳の文字列を全てコピーし、スクリプトタブの入力欄に貼り付ける

 

・入力欄の右上にある実行ボタンをクリックする

・入力フォルダをAに設定する

・出力フォルダをBに設定する

・全曲のファイルが自動的に処理され、Bフォルダにマスタリング済みのファイルが保存される

 

 

・スクリプトの見本(コピー禁止です。大文字と小文字を厳密に区別し、全て半角で入力してください。)

[Folder Open]
[Compressor]
Parameter1=-16
Parameter2=30
Parameter3=60
Parameter4=3.5
Parameter5=0
Parameter6=0
Parameter7=25
[Booster]
Parameter1=125
Parameter2=0
Parameter3=0
Parameter4=3
Parameter5=0
[Mastering Processor]
Parameter1=0
Parameter2=0
Parameter3=0
Parameter4=8
Parameter5=0
Parameter6=0
Parameter7=100
Parameter8=0
[Graphic EQ]
Parameter1=1
Parameter2=1
Parameter3=0
Parameter4=0
Parameter5=0
Parameter6=0
Parameter7=-1
Parameter8=0
Parameter9=-1
Parameter10=0
[Folder Save]

 

 

(Part 2へ続く)

 

 

Additional explanation:

・Click "Compressor" from the Dynamics tab

・Click the Library tab, then click "ステレオコンプレッサー" which means "Stereo Compressor" second from top

 

・Set the numerical value

Threshold -16 (Minus) / Stereo Link 0 / Maximize 25

 

 

・Click "Booster" from the Quality tab

BPF 125 / Width 0 / Wet 3

 

・Click "Mastering Processor" from the Quality tab

Air 8

 

・Click "Graphic EQ" from the Quality tab

 

・Click the Script tab over the yellow green time counter, paste script and click the Run button

 

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