1976年発表作品。1975年7月5日、イギリス・サウサンプトン大学に於けるライブ録音。アコースティックギターとヴァイオリンに、インドの打楽器であるタブラとムリダンガムを加えた唯一無二の作風である。
本作の発表前後にムリダンガム奏者が脱退し、同じくインドの打楽器であるガタム奏者が加入した。裏ジャケットに写っているのはムリダンガム奏者を除く4人である。ブックレットには5人組として記載され、ガタム奏者がムリダンガムも演奏しているとされているが、ガタムの音が聴こえないこと、ムリダンガムの音が1台分しか聴こえないことから、ガタム奏者は恐らく本作には参加していない。
シャクティ・ウィズ・ジョン・マクラフリンは1978年に解散し、元メンバーはそれぞれ共演を重ね、1997年に発展的再結成をし、リメンバー・シャクティ名義で活動した。2020年1月にはリメンバー・シャクティのメンバー3人が再結集し、新作を発表した。
本作は1991年にCD化された。ジャケットには"Digitally Remastered"と記載されているが、波形に6dB程度の余裕があり、音量が小さく、音がこもっている。リマスタ盤ーが発売されることを願いつつ、現時点では独自にリマスタリングを行いたい。
なお、ジョン・マクラフリンの70年代の作品をまとめた廉価盤紙ジャケットボックスセットが発売され、本作も収録されているが、リマスター盤ではない。CD化の際のリマスターという表記が、現在の意味とは若干異なっている可能性がある。
以下に、非公式なリマスター音源の制作方法を記載する。「注意事項」のカテゴリーの記事を必ずお読みいただき、私的使用の範囲内でお楽しみいただきたい。
CDの購入が難しい場合は、圧縮音源を購入してWAVファイルに変換することを推奨する。
・CDをWAV形式でパソコンに取り込む
・デスクトップに新規フォルダを2つ作成し、それぞれA, Bと名前を付ける
・Aフォルダに全曲のWAVファイルをコピーする
・SoundEngine Freeを起動し、1曲目のファイルを画面中央にドロップする
・音質タブから3バンドイコライザーをクリックする
・下記の数値を半角で入力する
低域 4
中域 1
高域 3
音量 2
・OKボタンをクリックする
・別名保存ボタンをクリックし、Bフォルダにファイルを保存する
・上記の手順を全曲分繰り返す
波形が0dBを超えていても、聴覚上の音割れが最小限であれば問題ないものとする。
iTunesで楽曲を管理する場合は、Bフォルダから新規プレイリストにファイルをコピーし、アルバムタイトルの先頭に"[DIY Remaster]"を追加する。
当ブログで取り上げた1987年発表の"Zakir Hussain - Making Music"は、70年代のShaktiと90年代のRemember Shaktiの間の空白を埋める作品である。
Additional explanation:
・Click "3Band EQ" from the Quality tab
Low Band 4
Mid Band 1
High Band 3
Gain 2
John McLaughlin - Guitar
Lakshminarayana Shankar - Violin
Ramnad Raghavan - Mridangam
T.H. "Vikku" Vinayakram - Ghatam, Mridangam
Zakir Hussain - Tabla