Jazz (Genre) Keith Jarrett

Keith Jarrett - Personal Mountains

2020-03-11

 

1989年発表作品。1979年4月16~17日、東京都・中野サンプラザに於けるライブ録音とされている。アートワークには"Concert Recording, April 1979, Tokyo"とだけ記載されている。2012年発表作品の"Sleeper"が1979年4月16日の同会場でのライブ録音であり、本作と重複する部分がないため、実際には17日の録音であると考えられる。

 

本作の内容について触れる前に、キース・ジャレットが所属するレーベルである"ECM Records"の特徴を知る必要がある。ECMは基本的に過去作品のリマスタリングを行わない。なぜなら、作品をリリースする段階で、音質やアートワークを完璧に仕上げているという自負があり、リマスタリングを行う必要性がないと判断しているからである。例外として、"Selected Recordings"というベスト盤のような企画ではリマスタリングを行っている。

2017年に、日本のタワーレコードが世界で初めてECMの作品の一部をSACD化して再発した。SACDハイブリッド (Hybrid SACD) という、CD層とSACD層の2層構造のディスクになっており、新規リマスター音源が採用されたのはSACD層のみであった。レーベルの常軌を逸したこだわりが伝わってくる。

 

本作は、ECM創立20周年記念の企画として、10年間のお蔵入りを経て発売された。先述の"Sleeper"は2012年発売であり、1989年当時よりもマスタリングの技術が向上している。この2作を聴き比べると、音質面での落差が大きい。音量が小さすぎる上に、低音があまりにも貧弱である。

今回のリマスタリングでは低音を持ち上げ、音圧を確保しながらも原音の質感と乖離しない状態に仕上げる。

 

 

※2021年4月改訂

以下に、非公式なリマスター音源の制作方法を記載する。「注意事項」のカテゴリーの記事を必ずお読みいただき、私的使用の範囲内でお楽しみいただきたい。

CDの購入が難しい場合は、圧縮音源を購入してWAVファイルに変換することを推奨する。

 

・CDをWAV形式でパソコンに取り込む

・デスクトップに新規フォルダを2つ作成し、それぞれA, Bと名前を付ける

・Aフォルダに全曲のWAVファイルをコピーする

 

・SoundEngine Freeを起動し、1曲目のファイルを画面中央にドロップする

・音質タブからグラフィックイコライザーをクリックする

・下記の数値を半角で入力する

62Hz 4

125Hz 4

250Hz 5

500Hz 2

1kHz 4

2kHz -1(マイナスです)

4kHz 4

8kHz -2(マイナスです)

16kHz 16

音量 -6(マイナスです)

 

・OKボタンをクリックする

 

・別名保存ボタンをクリックし、Bフォルダにファイルを保存する

・上記の手順を全曲分繰り返す

 

波形が0dBを超えていても、聴覚上の音割れが最小限であれば問題ないものとする。

iTunesで楽曲を管理する場合は、Bフォルダから新規プレイリストにファイルをコピーし、アルバムタイトルの先頭に"[DIY Remaster]"を追加する。

 

 

「パーソナル・マウンテンズ」とは何を意味するのか?人それぞれが直面する登るべき山、越えるべき壁のことだと解釈している。それらに向かって前進する力を与えてくれる音楽である。

 

 

Additional explanation:

・Click "Graphic EQ" from the Quality tab

 

 

 

Keith Jarrett - Piano, Percussion

Jan Garbarek - Tenor and Soprano Saxophones

Palle Danielsson - Bass

Jon Christensen - Drums

 

 

※リンク先の「リマスター」という表記は誤りです。

 

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